理念

philosophy

arrow世界について考え、行動する人に

世界じゅうの人たちと互いに理解を深め合ってよりよい社会を築くために、私たち一人一人が国際的な感覚や広い視野を身につけることも大切と考えますので、世界情勢や環境に関する問題を提起します。その一環として、お乗りの自動車によって入会金の額を変えています。

グリーン・カー割引について:通常の入会金は6,000円ですが、同世帯のご家族が所有される自動車がすべて、低排出ガス車認定制度(社団法人日本自動車工業会のページをご参照ください)で三ツ星(平成17年排出ガス規制値に対し50%低減レベル、平成30年排出ガス規制値に対し25%低減レベル)以上の場合には3,000円となります。グリーン・カー車をお持ちでない場合には入会金0円で、月額受講料も800円引になります。

これ以下は子どものレッスンに関する理念ですが、大人のレッスン受講を検討中の方も、クリスの考えに親しんでいただくためにご一読いただけますと幸いです。

arrow協力型または非競争型のゲームを使用

picnic sand子どものレッスンでは原則として競争型のゲームは使いません。将来を担う子どもたちに、勝つことを動機とした学習を当たり前と受け止めて欲しくないのです。子ども同士を競争させると表面上は活気のあるレッスンのように見えます。勝つ子は楽しいので、「またあのゲームをやろうよ!」と言います。講師は生徒からのこの要望を「英語習得に対する積極性」と解釈するかもしれません。でも、子どもはそのゲームが英語を身に付けるために効果的だから使いたいのではなく、勝つと気持ちがいいし、プリントやテストよりゲームをして遊ぶ方が楽だからという場合がほとんどです。ここで、講師は負ける子のことを忘れているのではないでしょうか?特に、単語をたくさん言った子が勝つというような、現時点での英語の知識や反応の速さが勝敗に直結するようなゲームの場合、負ける子が決まってきます。では、この子はゲームで他の子に勝てるようになるために頑張るべきなのでしょうか?一体、英語を身に付けようとする目的は何なのでしょうか?

picnic sit英語はコミュニケーションの手段です。まず、自分の気持ちを伝えたり、相手を理解しようとする気持ちがなければコミュニケーションは成り立ちません。日本語にしても、英語にしても、自分の気持ちを自分の言葉で表現しなければ、本当の言葉とは言えません。教室で誰かが転んで「ざまあ見ろ」と感じている子に、「こういう時にはAre you OK?(だいじょうぶ?)と言ってあげましょうね」と教えても、それは生きた表現ではありません。どうして「ざまあ見ろ」という気持ちになるのか...というところに立ち返る必要があります。ゲームという枠組みの中では「相手を負かす」ことを奨励しつつ、現実の世界では他者が不運な状況に陥った場合に思いやりを示すことを子どもに要求することに矛盾を感じませんか?こう書くと、たいていの反応は「そんな、大げさな」というものですが、色々な場面で子どもたちが競争を強制されているという問題を軽視すべきではないと思うのです。

picnic climb ここで強調したいのは、個人的に遊びとしてゲームをする場合と英語の習得を促すために教室でゲームを使用する場合とでは事情が異なるということです。家族や友人同士でゲームをする場合は、遊ぶこと自体を目的として本人の意思で行いますが、教室でゲームを使用するのは楽しく英語を身につけるためです。教室で競争型のゲームを使用するなら、勝者と敗者が生まれることによって学習にプラスの効果があることが証明される必要があります。「勝てば自信がつく」というプラスの効果があるとすれば「負ければ自信をなくす」というマイナスの影響もあるはずです。負けた子の反応としてよく見られるのは「僕はダメなんだ<涙>」「もう英語なんかやらない」といったものです。負けることによって、子どもの心に「今度は勝てるように頑張ろう」という気持ちが生まれるという意見もあります(おそらく現時点ではこれが主流の意見と思われます)が、少なくとも小学校高学年くらいにならないとそういう考え方を期待するのは難しいでしょう。私たちも、高学年のレッスンでは本人たちの希望があれば、グループとしての結束が強い場合に限って競争型のゲームを使うことがありますが、これまでの経験の中で「今度は勝てるように頑張る」という子に出くわしたことはありません。負けた子はたいてい、「たかがゲームだから負けても気にしない」という反応を示します。結局は「勝ち負けなど関係ない」と感じることのできる状態であれば、競争型のゲームも使えるということです。だったらなおさら、最初からゲームに勝ち負けの要素はなくても、学習を助けるという役割さえ果たせばいいわけですよね。

picnic run 講師のクリスは、長年にわたって協力型あるいは非競争型のゲームを推奨してきました。プレーヤー同士が協力しながら(または少なくとも他者の邪魔をすることなく)目標を達成する点が、競争型のゲームとは大きく違う点です。これまでの経験では、特に幼い子どもの場合は競争を排除することによって英語に対する興味が薄れるというようなことはありません。ゲーム自体が面白いものであれば、誰が勝ったか負けたかなど関係なく、ゲームのプロセスを楽しみながら自然に英語を吸収していきます。もちろん、誰が順番をとばしたとか、黄色いサイコロではなく赤いサイコロを使いたかったとかいう理由で不機嫌になることはありますが、子どもはそういう気持ちを伝えようとします。それは「公平さ」や「思いやり」を求める行動であって、負けたことによる屈辱感から生まれるのとは異質のものです。残念ながら協力型のゲームはあまり市販されていませんので、私たちは主に自作のゲームを使っています。

大人ならば自分で学習の目的や方法を選択できます。自分にとってプラスになると思えば、競争型のゲームを使うのも自由です。けれども、子どもたちには少なくとも競争を強制されない権利というものを与えるべきだと思います。

arrowティーム・ティーチングについて

ティーム・ティーチングと言ってまず思い浮かぶのは、小学校の担任の先生とALTによる英語の授業だと思いますが、ワイズハットの場合には「日本人とネイティブスピーカー」という役割分担ではなく、「英語を話す大人2人」というモデルを使用します。できる限り保護者の方々にも英語を使っていただきます。言葉を身につけるには会話の例をたくさん聞いて、たくさん真似をする必要があります。その例を大人が示すわけです。幼児にはティーム・ティーチングがよいということは、これまでさんざん言われてきましたが、実際にこの方法を採用しているスクールは非常に少ないのが現実です。

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